なぜ野生の鹿や猪を犬用ジャーキーにするのか
こんにちは、FUTTSU FARM&WILDです。
私たちが販売している犬用ジャーキーには、鹿肉と猪肉を使用しています。
「なぜ、野生の鹿や猪を犬用ジャーキーにしているのだろう?」
そう思う方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、FUTTSU FARM&WILDがジビエを犬用ジャーキーとして届けている理由について、お話ししたいと思います。
自然豊かな地域で起きている鳥獣被害
FUTTSU FARM&WILDが活動している千葉県富津市は、海と山に囲まれた自然豊かな場所です。
四季折々の景色があり、農業も盛んに行われています。一方で、鹿や猪などの野生動物による農作物被害が地域の課題となっています。
田んぼや畑では、せっかく育てた稲や野菜が食べられないように、網や柵を設置している場所も少なくありません。
農林水産省によると、令和6年度の野生鳥獣による全国の農作物被害額は188億円に上り、鹿や猪による被害も増加しています。
被害は農作物の金額だけではありません。
時間と手間をかけて育てた作物が収穫前に荒らされることで、農家の方の営農意欲が失われ、耕作放棄や離農につながることもあります。
自然豊かな場所だからこそ、人と野生動物がどのように共存していくかを考える必要があります。
被害を防ぐために捕獲される鹿や猪
農作物や生活環境への被害を防ぐため、鹿や猪の捕獲が行われています。
捕獲は、誰でも自由にできるものではありません。狩猟免許や捕獲許可など、法律や地域のルールに基づいて行われています。
しかし、捕獲された鹿や猪のすべてが、人間の食用として利用されるわけではありません。
利用されなかった個体や部位は、埋却や焼却などによって処分されることもあります。
鳥獣被害を防ぐために捕獲された命を、そのまま廃棄するのではなく、できる限り生かす方法はないだろうか。
その選択肢の一つが、ジビエをペットフードとして活用することです。
犬用ジャーキーだから生かせる部分がある
鹿肉や猪肉には、人間の食用として流通しやすい部位だけでなく、形や硬さなどの理由から利用されにくい部分もあります。
犬用ジャーキーに加工することで、スライス肉だけでなく、アバラなども愛犬のおやつとして活用できます。
農林水産省によると、令和5年度のジビエ利用量2,729トンのうち、ペットフード向けは866トンで、全体のおよそ3割を占めています。
ジビエのペットフード利用は、全国各地で少しずつ広がっています。
捕獲された命を無駄にせず、別の形で次につないでいく。犬用ジャーキーには、その役割もあると私たちは考えています。
「害獣」ではなく、地域の資源として考える
農作物に被害を与える鹿や猪は、一般に「害獣」と呼ばれることがあります。
しかし、鹿や猪も自然の中で生きている命です。
被害を防ぐことは必要ですが、捕獲されたあとまで単なる厄介者として扱うのではなく、地域の資源として大切に活用する方法もあります。
食肉として利用する。
犬用のおやつとして利用する。
皮や骨などを別の製品に活用する。
すべてを無駄なく使うことは簡単ではありませんが、利用できる部分を少しずつ増やすことには大きな意味があります。
「マイナスの存在」として見られてきた野生動物を、地域に新しい価値を生み出す存在へ変えていく。
FUTTSU FARM&WILDの犬用ジャーキーも、その小さな取り組みの一つです。
愛犬のおやつが地域の未来につながる
飼い主さんにとっては、愛犬に喜んでもらうために選ぶ一袋のジャーキーかもしれません。
しかし、その一袋の背景には、富津の自然、農作物を守る人たち、捕獲を担う人たち、解体や加工を行う人たちがいます。
愛犬がおいしそうに食べてくれることが、捕獲された命を無駄にしないことにつながり、地域の課題を知ってもらうきっかけにもなります。
私たちは、ただ犬用ジャーキーを販売するのではなく、その背景にある富津の自然や地域の課題も一緒に伝えていきたいと考えています。
富津の自然から、愛犬のもとへ
FUTTSU FARM&WILDでは、鹿肉と猪肉を使用した無添加の犬用ジビエジャーキーを販売しています。
スライスタイプとアバラタイプ、それぞれに違った楽しみ方があります。
愛犬のおやつを選ぶことが、地域の資源を生かし、命を次につなげることにもなる。
そんな小さな循環を、富津から少しずつ広げていければと思っています。
■FUTTSU FARM&WILD 商品紹介
https://futtsufarmwild.jp/merchandise/
参考
・農林水産省「全国の野生鳥獣による農作物被害状況」
https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/hogai_zyoukyou/index.html
・農林水産省「鳥獣被害対策とジビエ利活用の促進」
https://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/r6/r6_h/trend/part1/chap7/c7_7_00.html
・千葉県「千葉県野生鳥獣対策本部」
https://www.pref.chiba.lg.jp/noushin/choujuu/yuugai/


